前回は「お茶の種類と葉」について紹介しましたが、今回はその中でも特別な存在「抹茶」に注目してみましょう!
「抹茶って、ただの粉末の緑茶じゃないの?」
「カフェのラテやスイーツによく使われてるけど、実際どう違うの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、この記事では、
をわかりやすく解説していきます!
抹茶とは?──ただの粉じゃない、高級緑茶の極み
抹茶は、ただの「粉末緑茶」ではありません。
特別な育て方・製法を経た高級茶葉を、石臼で丁寧に挽いたものが「抹茶」です。
抹茶の原料は「碾茶(てんちゃ)」という葉で、以下の工程で作られます。
抹茶ができるまでの流れ
- 被覆栽培(ひふくさいばい):
20日以上、茶畑に覆い(よしずやネット)をかけて日光を遮る。
→ 甘み成分「テアニン」が残り、旨みのある葉に育ちます。 - 蒸す:
酸化酵素を止めて緑色をキープ。 - 乾燥・茎や葉脈を除去:
葉の柔らかい部分だけを選別。 - 石臼で挽く:
熱を加えず、時間をかけてゆっくりと挽くことで香りと風味を損なわず粉末に。
「粉末緑茶」と「抹茶」の違いとは?
見た目は似ていますが、まったく別物です。
項目 | 抹茶 | 粉末緑茶 |
---|---|---|
原料 | 碾茶(被覆栽培) | 普通の煎茶(被覆なし) |
加工方法 | 石臼挽き | 高速粉砕 |
味わい | 甘み・コク・旨みが強い | 渋み・苦味がやや強い |
価格帯 | 高価(品質・手間が多い) | 安価(大量生産) |
主な用途 | 茶道・高級スイーツ | ペットボトル・家庭用粉末茶 |
抹茶の栄養と健康効果
抹茶は茶葉をまるごと摂取するので、栄養が豊富に摂れるのが大きな魅力です。
主な栄養成分と効果:
紅茶や煎茶では「茶葉を捨ててしまう」ため、摂取できない成分もあります。
抹茶ならまるごと取り入れられます。
抹茶の楽しみ方あれこれ
正統派の飲み方:抹茶(薄茶)の点て方
- 茶碗に抹茶(2g程度)を入れる
- 70〜80℃のお湯(60〜70ml)を注ぐ
- 茶筅(ちゃせん)でM字を書くように素早く泡立てる
※茶筅がない方は、電動ミルクフォーマーで代用してもOKです。
カジュアルに楽しむ:抹茶×アレンジレシピ
おうちでも簡単に「抹茶のある生活」ができます!
抹茶と茶道の関係
抹茶といえば「茶道」を思い浮かべる方も多いと思います。
茶道では、ただの飲み物としてではなく、
として抹茶が使われています。
とはいえ、日常で堅苦しく考える必要はありません。
「ちょっと丁寧に一服入れる」くらいの気持ちで抹茶を楽しむのも◎
まとめ:抹茶は特別だけど、もっと気軽に楽しめる
抹茶は、その栽培・製法・香り・栄養、すべてにおいて「手間ひまをかけたお茶の芸術」です。
でもそのぶん、リラックスや健康、そして味の深みを存分に楽しめます。
ぜひ、あなたも「ちょっと良い抹茶」で特別な一杯を味わってみてください。
きっと心がふっと緩むはずです。
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