JavaScriptを学び始めると必ず出てくるのが「データ型」です。
データ型を理解しておくと、コードの動きを正しく把握できるようになります。
この記事では、JavaScriptの基本的なデータ型を初心者でも迷わず理解できるように分かりやすく解説します。
データ型とは?
JavaScriptで扱う値には「種類」があります。これがデータ型です。
たとえば、文字・数字・真偽値・オブジェクトなど、役割ごとに分類されています。プログラムはこのデータ型をもとに計算や処理を行うため、仕組みを知っておくことはとても大切です。
JavaScriptの基本的なデータ型一覧
JavaScriptのデータ型は大きく以下の2つに分けられます。
- プリミティブ型
- オブジェクト型
ここではそれぞれの特徴と使い方を整理していきます。
プリミティブ型の種類と特徴
プリミティブ型は 「1つの値」 を持つシンプルなデータ型です。
文字列(string)
テキストを扱うデータ型です。
文字列はダブルクォーテーションやシングルクォーテーションで囲んで表現します。
const name = "Taro";
数値(number)
整数・小数どちらも同じ扱いになります。
JavaScriptでは数学的な計算に使う基本となる型です。
const age = 20;
真偽値(boolean)
true または false の2種類のみです。
条件分岐や判定処理で頻繁に利用されます。
const isActive = true;
undefined
値がまだ設定されていない状態を表します。
宣言しただけの変数を参照したときに自動的に割り当てられます。
let x;
console.log(x); // undefined
null
「何もない」ことを意図的に示すときに使います。
開発者が明示的に「空である」ことを表すために設定します。
const data = null;
BigInt
非常に大きな整数を扱うための型です。
通常のnumber型では表せない値を扱う際に利用します。
const bigNumber = 12345678901234567890n;
symbol
主に一意の識別子を作るために使います。初心者は無理に覚えなくてOKです。
オブジェクトのプロパティ名が衝突しないようにするときに役立ちます。
const id = Symbol("id");
オブジェクト型の基本
プリミティブ型以外はすべてオブジェクト型です。複数の値をまとめて管理できます。
オブジェクト(object)
キーと値のセットでデータを管理できます。
複雑なデータ構造や設定情報をまとめるときに便利です。
const user = {
name: "Taro",
age: 20
};
配列(array)
データを順番に並べて扱える構造です。
同じ種類のデータをまとめて処理したいときに役立ちます。
const colors = ["red", "blue", "green"];
関数(function)
JavaScriptでは関数もオブジェクトの一種です。
繰り返し使いたい処理をまとめておくために利用されます。
function greet() {
console.log("Hello");
}
まとめ
JavaScriptのデータ型は、大きく プリミティブ型とオブジェクト型 に分かれます。
最初のうちは、文字列・数値・真偽値・オブジェクト・配列の使い方を理解しておくだけでも実務で困ることはありません。
基本をしっかり押さえることで、プログラミングがさらに楽しくなります。


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